有給休暇の取得に理由は必要ない!もしも理由を聞かれたら?嘘はあり?

一定の労働期間が経過した労働者に付与される有給休暇。パートタイマーのような短時間労働者であっても、勤務日数や時間に合わせて付与されます。有給休暇の使用は、対象の労働者の権利であり、自由が約束されているものです。取得のためには、特に理由は必要ないともされています。それでも、取得申請の際には理由まで必要とされてい場合は、詳細を問われるというケースも。理由を問われたらどのようにすれば良いのか、申請時に役立つ情報をご紹介します。

目次

    有給を使うのに理由は必要?

    iStock/NatanaelGinting

     

    一定期間継続して勤務した従業員に与えらえる有給休暇。正式には年次有給休暇といい、従業員の心身の疲労回復やゆとりある生活の実現のために付与されるものです。所定の休日に加えて取得できるもので、有給休暇を取得しても給与が減るということはありません。

     

    「有給を取得する」というと、特別な印象を抱く人もいるかもしれませんね。中には、有給休暇の取得を良しとしない風潮をもった企業もあるかもしれません。有給は、従業員が取得を希望したときに与えなければならないと定められており、有給の使用は従業員の権利です。業務に著しく支障が出るなどの理由がない限り、取得が拒まれることがあってはなりません。

     

    有給休暇の取得の際には、人事部や上長に対して取得申請の手続きが必用になることがほとんどでしょう。社内システムや書類を使用した申請方法の中には、取得理由の記載欄が設けられている場合があります。有給休暇取得の「理由」これはどのように扱えば良いのでしょうか。

     

    有給休暇を使う場合には、何かしらの理由はありますよね。結婚式に参列する、旅行に行く、通院、のんびりしたい……というのも十分な理由です。それらは、どこまで会社に伝えるべきなのでしょう。

     

    有給休暇の取得は従業員の権利であり、有給休暇を取得させることは会社の義務です。原則として、取得させないということがあってはなりませんので「理由」の有無は取得の可否に関わるものではありません。そのため基本的には、有給取得のために理由を述べる必要はないと言われています。

     

    有給取得の理由は「私用」で良い

    iStock/Violeta-Carlos

     

    有給休暇の取得は従業員の正当な権利です。取得のために特別な理由は必要なく、理由を答える義務もありません。

     

    企業によっては、申請時に理由を述べるか、記載することが求められることもあるようです。中には、理由によっては取得が認められないということも。それこそ「のんびりしたい」などの理由では、何を言っているのか?と有給休暇の付与が拒まれることもあります。

     

    周りが働いているのに、好きな時に休んで良いのだろうか……そんな風に引け目を感じることもあるでしょう。権利とはいえ、積極的に有給休暇を取得する風潮がないと、なかなか思うようにいかないこともありそうです。国内の有給休暇取得率は平均で50%程度。世界各国と比較すると、最下位とも言われています。取得しにくい雰囲気というのも、関係しているのかもしれません。

     

    前項で述べたとおり、基本的には有給休暇の取得に理由は必要ありません。それでも理由が必要な場合は「私用のため」で十分です。理由を述べないことで有給取得を取得させないというのは、労働基準法に違反するものです。取得理由の詳細を求められたというケースもありますが、理由は本来不要なものであるため、答える必要はありません。執拗に理由を問いただされるようなことがあれば、ハラスメントにも該当します。

     

    有給取得の理由が必要なとき

    iStock/Chainarong-Prasertthai

     

    理由は必要ないとはいっても、業務に影響があるような状況では理由が求められる場合もあります。いくら権利とはいえ、企業に所属しているわけですから、周囲との調和は忘れてはいけません。

     

    繁忙期の場合

     

    自由に取得して良いとは言っても、誰もが好き勝手に有給休暇を取得してしまっては、業務に支障が出る場合があります。

     

    ホテル・旅館などの宿泊施設などの場合、繁忙期と呼ばれるシーズンでは従業員が不足するようなこともあり得ます。お客様へのサービスが行き届かないという事態も考えられますので、人員確保は絶対です。

     

    そういった時期の有給休暇取得に関しては、理由を述べるのが好ましいでしょう。同日に複数人が取得を希望するようなことがあれば、内容次第で日程を調整するということもあり得ます。

     

    連続使用の場合

     

    長期の旅行に出たいなどの理由で、数日間の使用を希望する場合は、理由を問われることもありかもしれません。理由によってとがめられるということはなくても、どうしてそんなに休むのか?と思われることは当然あるでしょう。

     

    例えば海外旅行のような場合、急ぎの要件が発生するなどの状況にあっても、連絡がつかないといったことだあれば、迷惑をかけてしまいます。長期の休暇であれば、業務が滞る場合は周囲からの協力が必要になることも考えられます。

     

    あれこれ細かく答える必要はありませんが、直属の上司や同僚には伝えておくべきかもしれません。

     

    嘘の理由で有給休暇を取得したらどうなる?

    iStock/itakayuki

     

    なんとなく有給休暇を取得しづらさを感じて、嘘の理由を伝えておこうと考える人もいるかもしれません。どんな理由であっても、取得はできるものですので、嘘だからといって有給休暇の申請が取り消されることはありません。

     

    そうはいっても、嘘は避けたが良いでしょう。万が一、嘘の理由で有給休暇を取得した結果、会社に大きな損失を与えた場合には罰則の可能性もあります。また、ひょんなことから嘘がバレてしまって、後日気まずい思いをした……ということも考えられます。

     

    権利だ、義務だと言っても、理由もなしに有給休暇を取得するのが難しい風潮というのはあるものです。本来は、嘘をつかざるを得ない状況というのが誤りですが、そこを正すというものは困難です。

     

    どうしても嘘が必要な場合には、身内の不幸や家族の体調不良などを理由にするのは避けましょう。間違っても、SNSに旅行中の姿を投稿するようなことはあってはいけません。

     

    理由の伝え方を工夫して気持ちよく有給を取得しよう

    iStock/fizkes

     

    有給休暇は、労働者の心身の健康を保つために付与されるものです。使用するのは権利であり、自由に取得することが許可されているものです。しかしながら、その通りにいかない場合もあるでしょう。

     

    有給はなるべく使用せず、抜き差しならない用件でなければ申請できないと考えている人もいるでしょう。古い体制の企業であったり、前例がなかったり。理由はいらないものとはいえ、理由がなければスムーズな取得はできないのであれば、最低限の理由を伝えるのが好ましい場合もありそうです。

     

    有給休暇は、労働者と企業の双方が気持ちよく過ごせることが大前提にあるものです。個人の権利であることに固執しすぎず、周囲との調和を意識することも大切ではないでしょうか。

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