旅館と民宿の違いとは?旅館と民宿の特徴を解説!

旅館といえば、温泉があって仲居さんが布団を敷いてくれて……そんなイメージですよね。では、民宿はどうでしょうか。なんとなくはわかるけれど、旅館と比べると、ややイメージが湧きにくいかもしれません。そこで当記事では、旅館と民宿のそれぞれの特徴や法律上の違いについて解説します。「旅館or民宿で働いてみたい!」という場合の参考にしてみてください。

目次

    旅館と民宿の特徴って?

    お客を迎える民宿のスタッフ

    wbtky- stock.adobe.com

     

    まず、旅館と民宿それぞれの特徴をおさえておきましょう。

     

    旅館の特徴とは

    • ・温泉がある
    • ・豪華な食事
    • ・仲居さんによる至れり尽くせりのおもてなし

     

    旅館の大きな特徴はこの3つですね。

     

    まず、旅館といえば温泉をイメージすることが多いでしょう。露天風呂で景色を眺めながら風情あるひとときを過ごすのも良いですし、旅館ごとに特色ある温泉に浸かる湯めぐりもオツなものです。

     

    次に、旅館の楽しみといえば豪華な食事です。その土地で採れる新鮮な食材をふんだんに使った料理は、料理長の手で美しく盛り付けられ、目でも舌でも味わえます。

     

    部屋食に対応する旅館も多いので、家族や恋人など大切な人と一緒に、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。

     

    そして何よりも旅館で感じられるのは、日本ならではの「おもてなし」。

     

    たとえばお風呂上りのミネラルウォーターのサービスや、食堂で朝食を食べて戻ってきたら布団が片づけられ部屋が整頓されているなど。

     

    思わず「ハッ」とするもてなしの心が感じられる、これが旅館の大きな特徴であり魅力です。

     

    民宿の特徴とは

     

    • ・あたたかみのある家庭料理
    • ・交流が楽しめる
    • ・旅館に比べてリーズナブル

     

    民宿は一般的な民家で営業していることが多く、多くの場合は家族経営で営業されています。そして、そのこぢんまりとした規模感が民宿の魅力でもあります。

     

    料理は、まるで親戚の家にきたかのような家庭料理が振舞われます。ホテルや旅館のような豪華さはありませんが、オーナー自らこだわって地元の食材を仕入れたり、郷土料理にまつわる逸話を聞いたり……

     

    手作りだからこそ感じるあたたかみ、これが民宿の魅力です。

     

    食事は食堂で集まってとることが多く、そこではオーナーや他の宿泊者との交流も楽しめるでしょう。旅の目的は人それぞれですが、「地元の人との交流」に重きをおくスタイルの旅行をするなら、民宿はぴったりだといえますね。

     

    またホテルや旅館と比べて、宿泊費がリーズナブルに設定されていることが多いです。

     

    旅館と民宿は旅館業法で区別される

    虫眼鏡を持つ男性

    beeboys- stock.adobe.com

     

    ホテルや旅館、民宿などの宿泊施設は、すべて「旅館業法」の適用を受けて営業しています。

     

    旅館業法には大きく3つの営業種別が設けられており、このうち旅館は「旅館・ホテル営業」、民宿は主に「簡易宿泊所営業」に分類されます。

     

    営業種別によって構造設備の基準が定められているので、ここでは法律上の違いについて比較してみましょう。

     

    参考:宮城県「旅館業の許可について」

     

    旅館・ホテル営業の基準

    旅館・ホテル営業の定義は「施設を設け、宿泊料を受けて人を宿泊させる営業」とされています。

     

    2016年より前はホテルと旅館とで分けられていましたが、旅館業法の改正により旅館・ホテル営業として種別が統合。これに伴い、適用の基準が大幅に緩和されました。

     

    旅館・ホテル営業の構造設備の基準は以下の通りです。

     

    客室

    • 客室1室の床面積が7平方メートル以上

     

    浴室

    • 適当規模の入浴設備があること
    • 男女区別されていること
    • 浴槽の上縁の高さは、洗い場での使用水及び浴槽からの流出水が浴槽に流入しないよう、床面から適当な高さであること

     

    その他

    • 適当な換気、採光、照明、防湿及び排水設備を有すること
    • 適当規模の洗面設備を有すること
    • 学校等から概ね100mの区域にある場合には客室,遊技ホール等の内部を見通せないようにする設備を有すること

     

    簡易宿泊所営業の基準

    簡易宿泊所営業の定義は「多数人で共用する構造設備を主とし、宿泊料を受けて人を宿泊させる営業」です。

     

    ホテル・旅館と違うのは前半の「多数人で共用する構造設備を主とし」の部分。民宿は、プライベート空間を大事にしたい旅行にはあまり向きませんが、地元の人や他の旅行者との出会いや交流を楽しむのにはぴったりです。

     

    簡易宿泊所営業の構造設備の基準は以下の通りです。

     

    客室

    • 客室の延床面積は33平方メートル以上であること。ただし、宿泊者の数を10人未満とする施設の場合には、3.3平方メートルに当該宿泊者の数を乗じて得た面積とする

     

    浴室

    • 適当規模の入浴設備があること
    • 男女区別されていること
    • 浴槽の上縁の高さは、洗い場での使用水及び浴槽からの流出水が浴槽に流入しないよう、床面から適当な高さであること

     

    その他

    • 適当な換気、採光、照明、防湿及び排水設備を有すること
    • 適当規模の洗面設備を有すること
    • 県内市(仙台市を除く)の商業地域以外の地域及び商業地域で200m以内に学校等がある場合に別途基準あり

     

    これは宮城県のHPを参照していますが、上記のように自治体ごとに独自の基準を設けているケースもあります。

     

    旅館で働きたい場合

    和服でガッツポーズする女性

    one- stock.adobe.com

     

    旅館の場合、正社員・契約社員・アルバイト・派遣社員などさまざまな雇用形態の募集があります。民宿と比べると建物の規模も大きく職種の選択肢も多いため、求人数が多いのがメリットです。

     

    また、年中無休で営業しているところが大半なので、安定して働けてまとまった収入を得られます。スタッフが多いので、チームワークを発揮して働くのが基本です。

     

    民宿で働きたい場合

    食堂で集まって食事する人々

    chika_milan- stock.adobe.com

     

    民宿は一般民家で家族経営している場合が多く、人員を募集するとしても繁忙期にアルバイトを若干名、というケースがほとんどです。

     

    ハイシーズンのみ営業する民宿も多いので、年間通して働くのは難しいでしょう。本業の傍ら、スポットで働くのに適しています。

     

    オーナーやお客様とのコミュニケーションを密に取るアットホームな雰囲気が好きなら、民宿でのアルバイトは楽しい経験になるでしょう。

     

    なお、以下の記事ではペンションでの住み込みバイトについて解説しています。併せてご参照ください。

    旅館と民宿の違いを知って、仕事に生かそう

    おすすめする女性

    taka- stock.adobe.com

     

    お客さんとして宿をとる場合は、利便性や雰囲気、価格などくらいしか気にしないかもしれませんが、実際には法律で細かく定義されていることがわかりましたね。

     

    旅館と民宿の場合はそもそも営業種別が異なるため、広さや営業スタイルなどに大きな違いがあります。そうした決まりを知っておくと、スタッフとして働く場合のイメージも膨らむはず。

     

    自分に合った施設を見極めて、良い仕事をしたいものですね。

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