「休憩が取れないくらい忙しい!」休憩時間が取れないのは違法ではない?休憩時間を確保する方法は?

「今日も休憩が取れない……」と、つらい思いをしている方がいるのではないでしょうか?仕事が忙しいと思うように休憩時間を取れず、心身ともに疲れるばかりですね。しかし、集中力を持続するためにもしっかりと休憩は取りたいもの。では、どんなに忙しくても休憩を取る方法はあるのでしょうか?休憩時間に関する法律とあわせて詳しく紹介します。

目次

    「休憩取れないくらい忙しい・・・・・・」労働基準法上問題ない?

    ルールを表すブロック

    iStock.com/sefa-ozel

     

    休憩が取れないほどの忙しさには、さまざまな要因が考えられます。まずは休憩を取らないことは、法律上問題がないのか見ていきましょう。

     

    休憩を取ることは義務付けられている

    労働基準法第34条第一項にて、労働時間が6時間を超える場合は休憩を取ることが定められています。

     

    つまり、会社は、どんな忙しい状況でも従業員に必要な休憩を与えることを課せられているということ。

     

    そのため、社員が休憩を取ることは当然のことだということを念頭に置きましょう。

    違法にならないボーダーラインとは?

     労働基準法では、以下のように休憩時間が定められています。

     

    一日あたりの労働時間

    休憩時間
    6時間以下 休憩なし
    6時間~8時間以下 45分以上
    8時間以上 60分以上

     

    労働基準法で定められた休憩時間を満たしていれば違法になることはありません。

     

    さらに労働基準法第41条では、管理職に限り、休憩時間を取らなくても違法にならないと明記されています。

     

    そのため、従業員は積極的に休憩に入り、その間は上司がフォローするなど働きやすい環境にすることが重要でしょう。

     

    参考:厚生労働省/労働基準法

     

    休憩時間の分割はできる?

    しかし、仕事が忙しくて、まとまった休憩時間を取るのが難しいという場合もあるでしょう。1時間の休憩を取るために業務を中断させると、後半に業務にしわ寄せが及ぶことも考えられます。

     

    そこで気になるのが、休憩時間の分割です。

     

    まとまった休憩時間を取ることは難しくても、分割して短い時間であれば休憩を取ることができる場合があるはずです。

     

    労働基準法には、休憩時間を分割することを禁止する法律はなく、休憩時間を分割することは原則として可能です。

     

    たとえば1時間の休憩がある場合、30分を2回に分けたり、45分と15分に分けたりすることができるのです。

     

    ここで、10分の休憩時間を6回取ることもできるのか?と思えてしまうかもしれません。

     

    休憩の主たる目的は心身の疲労回復です。あまりに小刻みにすると、休憩時間の目的を満たしていないと見なされ、違法と判断されることがあります。

     

    休憩時間を適切に分割すれば、仕事が忙しくても休憩を取ることができるのではないでしょうか。

     

    休憩が取れないほどの忙しさとはどんな状況?

    疲れ切っている様子

    iStock.com/YinYang

     

    「休憩は義務だと分かっているけど、仕事が忙しくてどうしても休めない!」とお困りの方は、毎日どのような状況なのでしょうか?以下に具体例を挙げます。該当しているかチェックしてみましょう。

     

    中断しにくい業務を担当している

    自分のペースで仕事の時間を調整できる場合は問題ないですが、そうではない場合も多くあるでしょう。例えば、電話対応や接客であれば、電話がきたりお客様が来たりしたタイミングでの対応が必要になります。

     

    ある程度ピークの時間帯が決まっている場合は、その時間を避けて休憩時間を取ることが可能かもしれませんが、予想ができないものもありそうです。

     

    業務量が集中する

    従業員数が少なかったり、対応可能な従業員が限定された業務であったりすると、業務量が一部の従業員に集中したり、業務に集中できる時間が限られたりすることがあります。

     

    特に、ホテル・旅館の仕事に慣れていない入社したてなどだと、やるべきタスクが溜まってしまい休憩を取りづらいことがあります。また、チェックイン・チェックアウトなどのお客様対応が落ち着いてから、事務作業をまとめてこなすことも少なくありません。

     

    従業員の配置や時間配分が適切でないことで業務量が過度に集中し、休憩時間が取れないということがあるようです。

     

    繁忙期やトラブルが発生したタイミング

    忙しさに一過性のない業界である場合、繁忙期やトラブルが重なると、忙しさは増してしまいます。

     

    たとえば、ホテル・旅館の仕事は長期休暇や季節・エリアによって繁忙期があるため、その時期は予約管理や接客対応などで大忙しのはず。

     

    さらに、お客様から指定された部屋の予約が漏れていたなどのトラブルが発生したら、休憩するタイミングを逃しやすいでしょう。

     

    繁忙期には顧客対応や業務量が大幅に増えるため、休憩よりも仕事を優先しなければならない状況が続くということがあります。

     

    そんな状況を打破するためにも、次の項目で紹介する休憩時間を確保する方法を参考にしてくださいね。

     

    忙しい中で休憩時間を確保する方法

    談笑する男性

    iStock.com/kokouu

     

    忙しい状況でも休憩時間を確保する方法はあります。

     

    会社に改善を求める

    まずは直属の上司に、忙しくて休憩が取れない状況を明確に伝えることです。

     

    上司に話す際は、これまで休憩が取れなかった期間や理由を書面にまとめて話し合いをしましょう。

     

    その際、自分だけではなく同僚からも意見をもらい、どうすれば休憩がとれる環境になるか改善策を考えることも大切ですね。スケジュール管理の徹底やスキルアップができれば、改善されることがあるかもしれません。

     

    一人ひとりにあるキャパシティの限界は、人によって異なります。社員を大事にする会社なのであれば、要望を尊重し、新たな人材を募集するなど行動に移してくれるでしょう。

     

    休憩が取れる仕事に変える

    会社に職場環境の改善を求めたものの何も変わらないのであれば、転職するのも1つの手です。 

     

    しっかりと休憩時間を取れる環境であれば、長く働き続けることがイメージできたり、キャリアビジョンが描きやすくなったりするはずです。

     

    ただ、休憩がとれないほどの忙しさが続く中で転職活動をするのは難しいですよね。そんなときは、転職エージェントの力を借りましょう。

     

    転職エージェントを利用することで、専任のキャリアアドバイザーが希望に合う求人の紹介をしてくれるだけでなく、企業とのやり取りも仲介してくれます。

     

    仕事しながらの転職はしんどい……という方でも、最小限の行程で自分に合う職場を見つけられるかもしれません。

     

    休憩が取れないくらい忙しい環境を変えていこう!

    仲良く談笑する女性たち

    iStock.com/SunnyVMD1

     

    労働時間内に必要な休憩時間を取ることは、労働基準法で定められています。仕事への集中力を維持するためにも、心身ともにリセットできる時間が必要です。

     

    もし休憩が取れないくらい忙しいという環境なのであれば、会社へ職場環境の改善をお願いしたり、仕事を変える努力をしたりする行動が重要でしょう。

     

    休憩が取れない環境に悩んでいる方の中で、ホテル・旅館の仕事に興味がある!という方がいれば、当社サービス「おもてなしHR」にご相談ください。

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