美容師はきつい?きついと感じる理由や対処方法について紹介
目次
美容師の仕事がきつい
美容師の仕事はきついと耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?美容師で働いている方の中には、実際にきついと感じている方もいるでしょう。
美容師の仕事がきついと言われるのはなぜなのでしょうか?
その背景とも言える事柄について紹介します。
3Kと言われる美容師の仕事
「きつい」「帰れない」「給料が安い」
美容師の仕事を敬遠する言葉として、3Kが使われることがあります。
3Kの中に「きつい」とある程ですから、働いたことがなくても「大変な仕事なんだな……」と思ってしまいますよね。
きついと言われる原因
美容師がきついと言われる背景には、美容師ならではの独特な環境が関係していることもあります。
美容室の数は、コンビニエンスストア以上と言われるのを聞いたことがある方もいるでしょう
厚生労働省の調査によると、令和4年度の美容室の数は26万件以上で、コンビニどころか信号機よりも多いと言われています。
需要があることや新規開業しやすいということが、店舗数増加の背景にあるようです。ライバルが多いため、生き残るために努力を重ねなければなりません。
また、美容師として一人前になるためには、長い時間がかかります。
これは、美容師がかつての髪結いと言われる仕事から始まっているからであると言われています。
髪結い師は一人前になるまでに数十年の月日がかかったと言われる仕事です。
厳しい修行を経て一人前として認められるという古い習慣の名残が、美容師の仕事のきつさや厳しさに関係しているのかもしれません。
美容師がきついと感じる理由は?
美容師がきついと感じる理由にはどのようなものがあるのでしょうか?美容師経験者の声を参考にして、きついと感じる理由を紹介します。
労働時間が長すぎる
美容師の労働時間は、開店準備から閉店後の片付けを含めると、労働時間が1日10時間以上になることもあります。
長時間の施術が必要なお客様が閉店間際に来店した場合は、閉店時間が遅くなることもあります。
また、閉店後にカットやカラーリングの練習をすることもあり、美容室に滞在する時間は非常に長くなります。
お客様が途切れることがなければ、休憩時間を取る間もないということも珍しくありません。昼食を取る時間もないほど忙しいこともあるようです。
労働時間の長さが、美容師の仕事がきついと感じる大きな理由しょう。
休みが少ない
美容師は休日数が少ない仕事です。土日が忙しくなるため、平日休みになることが一般的で、店舗によっては休みが週1日ということもあります。
年間休日数が90日程度であることも多いため、一般企業に勤めた場合と比較すると休みの少なさが分かります。
いくら好きな仕事でも、休みが少ないことで疲労が蓄積すると、きつさを感じることが増えるでしょう。
アシスタント期間が長い
美容師には、アシスタント期間があります。
美容学校を卒業して美容室に就職しても、すぐに美容師として活躍できるわけではありません。
アシスタントとして先輩美容師のサポートをしたり、雑務をこなしたりしながら、数年間の下積みが続きます。
毎日深夜までカットやカラーの練習をしたり休日はセミナーに参加したりと、体力的にもきつい時期でしょう。
アシスタント期間中は給料が低いこともあり、生活が苦しいと感じることもあるようです。
美容師としてデビューする前にきつさに耐えられず、辞めてしまうことも少なくありません。
給料が低い
美容師の平均年収は、300万~340万円程です。
これは、給料が低いと言われるアシスタントから経験を積んだ美容師までが含まれるので、美容師だけで見るともう少し上がりそうです。
また、美容室のオーナーや有名美容師ともなると年収が1000万以上になることもあります。
給料だけで見ると平均的な印象もありますが、労働時間が長いことや給料が発生しない練習時間を含めると、拘束時間に対しての給料を低いと感じるでしょう。
金銭的な余裕は心の余裕にもつながるものです。
給料が低いと感じていることで、美容師の仕事がさらにきつく思えることもあります。
立ちっぱなしが辛い
美容師は、立ちっぱなしで過ごすことが多い仕事です。
カットのために椅子に座ることはありますが、それ以外は立ったまま過ごすことがほとんどです。
シャンプーやトリートメントなどの施術の際に前かがみの姿勢になることもあり、無理な体勢が続くことで腰痛持ちの美容師も少なくありません。
身体に負担がかかることで体調を崩し、美容師をやめなければならないということもあるようです。
上下関係が厳しすぎる
勤めている店舗の上下関係の厳しさが、美容師がきついと感じる理由になることもあります。
美容師がきついというよりは、人間関係に対して厳格な傾向のある、業界の習慣がきついという方が正確かもしれません。
上司や先輩の厳しい指導についていけなかったり、機嫌をうがかいながら過ごさなければならなかったりすると、きついと感じることが多くなりそうです。
お客様とのコミュニケーションに気を遣う
美容師の仕事は、お客様の髪を切ったりスタイリングしたりするだけではありません。
お客様には、美容師との会話を楽しみにしている方もいます。
会話の中にお客様の好みを知るヒントもあり、気を抜くことはできません。
年齢や性別など、タイプの異なるお客様に対応する必要があるため、高いコミュニケーションスキルが必要です。
また、仕上がりが理想通りでなかったり、施術に時間がかかりすぎたりしたことで、お客様からお叱りを受けることもあります。
そういった経験があると、お客様とのコミュニケーションに気を遣うことに疲れ、美容師はきついと感じることもあるでしょう。
美容師がきついと感じたら?
美容師がきついと仕事を辞めたいと思うこともあるかもしれません。美容師がきついと感じた場合の対策を紹介します。
美容師免許がいかせる仕事に転職する
美容師の仕事がきついと感じることに職場の環境が関係しているのであれば、美容師を辞めるのではなく、他店に転職するのも良いでしょう。
美容師はきついけど、美容関係の仕事は好きという場合も少なくないはずです。美容の仕事に携わり続けたいと考えていることもあるでしょう。
そのような場合は、美容師免許がいかせる仕事に転職するのもおすすめです。
まつエクサロンや結婚式場のヘアメイクなど、美容師免許を必要とする仕事は多くあります。
美容師としての経験もいかせるため、働きやすいでしょう。
美容師で身についたスキルがいかせる仕事に転職する
美容師はきついから、美容の仕事から離れたいということもあるはずです。
その場合は、美容師として働いたことで身についたスキルがいかせる仕事に転職するのも良い選択です。
例えばコミュニケーションスキルは、どの接客業でも間違いなくいかせるものです。
美容師は身だしなみへの意識が高かったり美的センスが高かったりするため、アパレル販売員なども良いかもしれません。
丁寧な対応に自信があるという場合は、ホテルや旅館などの質の高い接客が求められる職種も良さそうです。
なお、おもてなしHRはホテルや旅館の転職支援を行っています。結婚式場のある宿泊施設では美容師免許がいかせる求人もありますので、ぜひご相談くださいね。
美容師がきついなら身につけたスキルがいかせる仕事に転職もあり!
美容師はきついと感じることが多い仕事であるのは確かです。
憧れの仕事であっても、毎日きついと感じているようでは、長く働き続けることは難しいかもしれません。
美容師の仕事がきつくて転職をしたいという場合は、身につけたスキルがいかせる職種を選ぶのがおすすめです。
コミュニケーションスキルをいかしてホテルや旅館に転職したい場合は「おもてなしHR」にご相談ください。