ホテル経営に必要な資格とは?ホテル経営者の仕事内容や年収を紹介!

ホテル経営について知見を増やしている方であれば、必須資格の有無は気になるところですよね。ホテル経営に重要とされる資格の種類をはじめ、経営にまつわる情報をまとめましたので、ホテル経営をスタートする足がかりにしてみてください。

目次

    ホテル経営に必要な資格はある?

    ホテル経営を始める際に気になるのは、必要な資格はあるのかということでしょう。

     

    結論から言えば、開業にあたり必ず必要となる資格はありません。

     

    ただし、経営をするうえで有利となる資格は存在します。

    これからホテルの経営を検討している方は、どんな資格があれば有利になるのかを知識として携えておくことが重要でしょう。

     

    ホテル経営を始めるために重要となる資格のほか、ホテル経営をスタートする流れ、ホテル経営者に役立つ資格、具体的な仕事内容や年収などをご紹介します。

     

    ホテル経営を始める際に、ぜひ参考にしてみてください。

     

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    ホテル経営に重要な資格

    iStock.com/Sasha-Vasyliuk

     

    まずは、ホテル経営を始めるにあたり重要となる資格をご紹介します。宿泊施設の運営に欠かすことができない資格、あれば有利となる資格をみていきましょう。

     

    危険物取扱者

    ホテル・旅館などの宿泊施設では、ボイラーの燃料として重油などを大量に保管する場合があります。

     

    この重油などの石油類は、消防法で「危険物」として定められており、一定数量を超え保管する施設には必ず「危険物取扱者」という国家資格の有資格者を置かなければならないと法律で定められているのです。

     

    下記の記事も併せてご参考ください。

    消防設備士

    施設が大きくなる場合には、消火器・火災警報機・避難はしごなどの消防設備も用意しなければなりません。これらを取り扱うことができるのは「消防設備士」の有資格者のみとなっています。

     

    よって、一定規模以上のホテルを経営しようと考えている場合に、あった方が良い資格ということも覚えておきましょう。

    食品衛生責任者

    ルームサービスを提供するホテルや、レストランを有するホテルであれば「食品衛生責任者」の配置が必須ということも忘れてはなりません。

     

    食品を扱う営業を行う場合には、必ず有資格者が必要となりますので注意してくださいね。

     

    語学系

    昨今、インバウンド需要が高まっていることもあり、ホテルにも多くの外国人観光客が訪れるようになりました。

     

    世界共通語である英語はもちろんですが、中国語や韓国語などでの対応ができれば多くの訪日外国人観光客の来館を見込めるかもしれません。

     

    TOEIC・TOEFL・中国語検定試験など、必要に応じて資格を持っておく、または言語を扱える人材を配置しておけば、経営の幅も広がるはずです。

    サービス・マナー系

    ホテル・旅館は接客業の花形としても名高い業界ですよね。そのため、良質なサービスを提供するうえではサービス・マナー系の資格も重要となってきます。

     

    サービス・マナー系の資格は、サービス接遇検定・ユニバーサルマナー検定・接客サービスマナー検定など多岐に渡りますが、複数の資格を取得すれば接客に対する意識をさらに高めることができるかもしれません。

     

    従業員を雇う場合には、資格取得を促すのも良いでしょう。

    資格があるだけではホテル経営はできない!

    iStock.com/AntonioGuillem

     

    前項まででホテル経営に重要な資格をご紹介しましたが、資格を有しているだけではホテル経営はできません。

     

    ホテルを経営するには、「営業許可」が必要になるのです。

     

    ホテル経営を始める際に必須となる営業許可とは何か、また取得する流れや要件についてご紹介しますので、いざ開業をするという際には必ず下記のステップを踏むようにしてくださいね。

     

    旅館・ホテル営業の許可

    旅館・ホテルは、許認可が無いままには経営ができないということが旅館業法によって定められています。

     

    営業施設・形態によって「旅館・ホテル営業」、「簡易宿所営業」、「下宿営業」の3種類に分類されており、ホテル経営の場合は「旅館・ホテル営業」での許認可を取得しなければなりません。

     

    ホテル経営をスタートする流れ

    営業許可証の取得を含め、ホテル経営をスタートする流れは下記の通りです。

    1. (1)各都道府県の旅館業法窓口・保健所に事前相談
    2. (2)営業許可申請書の提出
    3. (3)建物の工事
    4. (4)保健所による施設調査
    5. (5)営業許可証の公布
    6. (6)営業開始

    なお、営業許可申請書の提出には、申請書の他、構造設備の図面や水質検査の結果の写しなども必要となります。

     

    詳しくは、各都道府県の旅館業法窓口や保健所に問い合わせるようにしてくださいね。

     

    営業許可を得るための要件

    前項でもご紹介したように、ホテル経営をスタートする際には営業する施設が旅館業法の要件を満たしているかどうかの確認が入ります。

     

    旅館業法をはじめ、建築基準法・消防法の要件を満たしていなければ、どんなに高い志を持っていても開業はできません。

    ホテル経営を開始する前には必ず開業にかかる法律についての知識を蓄えるようにしましょう。

     

    ▼こちらの記事ではホテルで開催されるセミナーついて紹介しています。併せてご覧ください。

    ホテル経営者に役立つ資格とは?

    iStock.com/bee32

     

    前項「ホテル経営に重要な資格」でご紹介した資格は、必ずしもホテル経営者本人が有していなければならない資格ではありません。資格が必要な場合でも、有資格者を雇用していれば問題はないのです。

     

    では、ホテル経営者本人が有しておくべき資格にはどのようなものがあるのでしょうか。経営系・税務系の2つに分類し、ホテル経営者に役立つ資格の一例をご紹介します。

     

    経営系

    • ・MBA(経営学修士):経営に必要な知識・技術を学んだという学位
    • ・中小企業診断士:経営コンサルタントの国家資格
    • ・社会保険労務士(社労士):人事労務管理・社会保険に関する国家資格
    • ・経営士:経営者に対し経営のアドバイスを行える民間資格、実務経験必要

    経営系として有名なのは、上記のような資格です。いずれの資格も、必ずしも持っていなければならないものではありませんが、有資格・無資格で経営の質は大きく異なることでしょう。

     

    税務系

    • ・日商簿記検定:決算書・お金の動きから見る経営状況の把握に役立つ資格
    • ・IFRS検定(国際会計基準検定):世界共通の会計知識に関する資格
    • ・税理士:経営にかかる税務処理に関する国家資格
    • ・公認会計士:企業の財務書類の監査・証明業務に関する国家資格

    経営系として有名なのは、上記のような資格です。

     

    特に、税理士・公認会計士などの国家資格は受験要件は多いうえに、合格率が非常に低いものとなっています。よって、簡単に取得できるものではないということは覚えておきましょう。

     

    しかし、資格勉強を行うだけでも経営上の判断に良い影響を及ぼすことができるはずです。資格の取得に関わらず、経営・税務に関する知識を蓄えてくださいね。

     

    資格取得後のホテル経営者の仕事内容とは?

    iStock.com/macniak

     

    ホテル経営者の仕事内容は、ホテルの規模によって異なります。

     

    総支配人を置くような規模のホテルであれば、実務を総支配人に任せることができますが、小規模ホテルであれば実務・経営を含めて全てを経営者が見る必要があります。

     

    経営者ですので、もちろんメインの仕事は利益を追求すること。

    宿泊部門・レストラン部門・宴会部門などの部門ごとの売上・利益・支出を計算し、より利益率の高い経営をすることが求められます。

     

    ただし、利益ばかりに目をくらませてしまえば、顧客満足度が低下する可能性があるので注意が必要です。新規・リピーターともに「利用したい」と思わせるようなホテルはどんなサービスを提供しなければならないのかを、常に考えるようにしましょう。

     

    また、従業員を多く雇う場合には、スタッフ1人ひとりがやりがいを持ち働くことができる環境を用意することも重要です。

     

    自ホテルの利益・CS・ESの3つの柱を軸に、ご自身が理想とするホテル経営を目指してくださいね。

    資格取得後のホテル経営者の年収は?

    iStock.com/Sean_Kuma

     

    経営をしたいと考える方であれば、ご自身の理想がある形です。

    「こんな夢を実現できるようなホテルを作りたい!」という思いから経営を志している方も多いはずですが、実際のところ気になるのは年収ですよね。

     

    まずは、相場を見てみましょう。国税庁が発表した調査によれば、2018年の経営者を含む役員の年収平均は下記のようになっています。

     

    • ・資本金2,000万円未満:605万円
    • ・資本金2,000万円以上~5,000万円未満:850万円
    • ・資本金5,000万円以上~1億円未満:1,093万円
    • ・資本金1億円以上:1,392万円

     

    あくまでしっかりと売上・利益を確保できているということが前提ですが、夢のある年収ですよね。

     

    経営者である社長や役員の給与は、役員報酬として月額固定で経営者本人が決めることができますので、売上や利益を積み上げることができれば、もっと大きな年収にすることも可能です。

     

    高利益を生み出せるホテル経営を目指しましょう。

     

    参照:民間給与実態統計調査 / 国税庁

     ホテル経営に関わる求人情報は?

     

    ホテル経営に必要なのは、豊富な現場経験。マネージャーや支配人などの仕事を通して、ホテル経営を学ぶことも重要です。おもてなしHRに掲載されいている求人情報を、いくつか見てみましょう

     

    福岡県にあるホテル

     

    福岡県にあるホテルでは、ホテルの運営・管理業務を担当する支配人候補を募集しています。

     

    業務管理、新たな戦略の企画・実行、スタッフの育成など、業務内容は多岐に渡ります。お客様に快適に過ごしていただくためのおもてなしはもちろん、スタッフが笑顔で働ける職場づくりも支配人の重要な役割です。

     

    全国展開するホテルなので地盤も安定しており、昇給・賞与は年2回支給と頑張りもしっかりと評価される環境です。これまでの経験をフルにいかしながら成長するチャンスになるでしょう。

     

    愛知県にあるホテル

     

    2023年7月に開業する愛知県のホテルでは、管理部門責任者を募集中。室内プールやジムやを完備したラグジュアリーホテルです。

     

    採用業務、研修の企画や実施、トレーニング業務など、新しいホテルの人材育成に携わります。人材育成は、ホテルの基盤。非常に重要なポジションです。

     

    応募者には、豊富な経験だけでなく、積極的にチャレンジする姿勢やチームワークが求められます。1からホテルづくりができる環境です。ホテルの成長、自身の成長を実感しながらやりがいを持って働けるでしょう。

     

    おもてなしHRで転職に成功した先輩のインタビューはこちらからご覧いただけますので、参考にしてくださいね。

     

    ホテル経営者になるには資格と経験が鍵!

    iStock.com/ElNariz

     

    ホテルの経営者になるために、必ず必要な資格はありません。しかし、経営に有利となる資格はいくつかありますので、ご自身に必要と感じた資格はぜひ取得できるように準備を整えてください。

     

    ホテル経営のために最も大切なのは、ホテルでの豊富な経験です。


    「もう少し経験を積んでからにしようかな……」と感じた方は、当サイト「おもてなしHR」で支配人や総支配人の求人を探し、経験を積んでから経営にシフトするという選択肢を考えてみてはいかがでしょう。確実なステップアップができるよう、アドバイザーがサポートいたします

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