ホテルのナイトスタッフの仕事内容・給料は?メリット・デメリットも解説!
目次
ホテルのナイトスタッフの仕事内容
一般的なホテルのナイトスタッフの勤務時間は22時から翌朝9時までの時間帯です。その間、人気の少ないフロントを守るため、ひたすら待機しているようなイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
ホテルのナイトスタッフが実際にどのような仕事をしているのか、見ていきましょう。
事務作業
ホテルの仕事と言えば、接客ですよね。
ナイトスタッフももちろん接客は担当しますが、深夜はほとんどのお客様が眠るため、接客の機会は日中に比べてずっと少ないものです。
深夜から夜明けまでの時間帯、ナイトスタッフが主に行う業務は事務作業です。
伝票作成や顧客データの整理、夜間のレジ集計や翌朝の清掃員の割り振りなどを担当します。
深夜のチェックイン・早朝のチェックアウト
深夜になってからのチェックインや、早朝のチェックアウトもナイトスタッフの仕事です。
やることは日中と変わりませんが、電車の始発前に出発するお客様のため、タクシーの手配をすることも多くなります。
日中のように絶え間なくお客様がやってくることはめったにありません。
事務作業の合間に、やってきたお客様のチェックイン・チェックアウトを行うことが基本です。
内線対応
夜間は客室からの内線電話が増加します。
インキーや設備の不具合、体調不良といった困りごとで掛けてくることが多いので、臨機応変に対応する必要があるでしょう。
軽い見回り・清掃
見回り・清掃については警備員と清掃員が別に居るため、フロントなどのナイトスタッフが本格的にはやることは少ないです。
軽く見回り、異常があれば警備員を呼んだり、汚れやゴミに気が付いたら清掃をしたりする程度が一般的です。
朝食の準備
ナイトスタッフは、朝食の準備を終えて上げるシフトパターンが多いようです。
朝食会場の準備や配膳をこなし、日中のスタッフに引継ぎを行って業務終了となります。調理場の手伝いをしたり、朝食終了後の下膳・後片付けまで行う場合もあります。
ナイトスタッフの求人をお探しの方は、こちらの記事もあわせて覧ください。
ホテルのナイトスタッフの働き方や給料は?
ナイトスタッフの仕事内容をご紹介しましたが、給料や待遇も気になるところですよね。ホテル・ナイトスタッフの1日の仕事の流れとあわせて見ていきましょう。
給料・待遇
給料や待遇は、雇用形態によって大きく異なります。
正社員の場合は、夜勤専属ということはめったになく、シフトの中で夜勤が割り当てられるのが一般的です。給与は、月収17万円~23万円程度が多いでしょう。
ただし、「夜勤手当」を期待している人は注意が必要です。
夜勤手当は、実は法律で保障されているものではないのです。
保障されている「深夜割増賃金」が、「みなし残業」に含まれているホテルもあるようなので、気になる方は入社前にきちんと確認を取ってくださいね。
またアルバイトの場合は、時給1,000円程度からのスタートが多いようです。
深夜割増賃金が適応される22時から翌5時までの勤務であれば、通常の時給に2割5分以上の賃金が上乗せされます。
福利厚生や待遇については、ホテルの考え方と労働時間によって異なりますので、こちらも応募前にチェックしておくようにしましょう。
働き方のイメージ
ホテルのナイトスタッフの始業開始は、日勤・夜勤の2交代制であれば21時~22時頃、早番・中番・遅番の3交代制であれば0時前後が目安になります。
一般的なナイトスタッフの1日の流れを見てみましょう。
- ・~始業開始:日勤からの引き継ぎ/チェックイン対応
- ・1:00~:清算業務/翌日の予約確認/予約者リストの作成/翌日の部屋決め
- ・3:00~:休憩/見回りや清掃/朝刊の設置・配布/朝食の準備
- ・7:00~終業:チェックアウト対応/荷物の配送対応/日勤へ引き継ぎ
ホテルによっては、拘束時間が9時間を超えることがありますが、この場合は仮眠時間が設けられるはずですので安心してくださいね。
ホテルのナイトスタッフとして働くメリット
ホテルのナイトスタッフ=きつい夜勤というイメージを持つ人は少なくありません。
しかし、ナイトスタッフにはナイトスタッフならではのメリットがあるのです。
日中のホテルの仕事とはまた違った、ナイトスタッフの魅力を紹介します。
多少接客が苦手でもできる
夜間のホテルのフロントは、お客様の往来が少なくなります。
そのため、接客に多少の苦手意識を持っている人でも、チャレンジしやすいというメリットがあります。
もちろん、接客が全く無いわけではなく時折やって来るお客様にはプロのフロントマンとして恥ずかしくない対応をしなければなりません。
それでも常にお客様の姿がある日中に比べれば、ぐっと楽な気持ちで業務に当たれることでしょう。
接客に対する苦手意識を克服したい!という人にもナイトスタッフはおすすめです。
事務作業のスキルが身につく
ホテルのナイトスタッフの主な仕事は、事務作業でしたよね。
ナイトスタッフの経験を積むことで、事務作業のスキルを身に着けられる点もメリットです。
伝票整理や顧客データの管理などは、将来どんな業界に行っても役に立つスキル。フロントにお客様が来ない時間帯で、じっくり取り組むことができるでしょう。
のびのびと働くことができる
日中は大勢のスタッフが働くホテルでも、夜間は少人数体制です。
また、支配人も不在になることが多いので、目上の人の前で緊張しやすい人ものびのびした気持ちで働けます。
ホテル業界にありがちな、濃密な人間関係が苦手な人でも安心ですね。
深夜割増賃金が貰える
ホテルに限ったことではありませんが、深夜の労働には必ず手当が支給されます。
労働基準法で、22時から翌朝5時までの賃金は通常賃金の2割5分以上の支給が義務付けられているのです。
事務作業をメインに多少の接客や見回りなど、飽きない業務バランスである上に通常よりも高い賃金が貰えるのはお得ですね。
もちろん、深夜手当は非正規雇用者も貰うことができますので、お金を一気に稼ぎたい学生からも、ホテルのナイトスタッフのアルバイトは人気があります。
時間にゆとりがある
日中のホテルはかなりの業務量があり、スタッフは常に時間追われています。
一方、夜間は業務量がかなり少なく、時間にゆとりが持てます。
閑散期などはやるべき仕事が無い時間帯ができることもあります。その時間で研修を行ったり、新しい宿泊プランを練るなど通常業務以外のことをしやすい点は魅力です。
メリハリのある働き方ができるでしょう。
ホテルのナイトスタッフとして働くデメリット
働くメリットの多いホテルのナイトスタッフですが、デメリットも存在します。ホテルのナイトスタッフになることを考えているのであれば、以下のデメリットは把握しておきましょう。
昼夜逆転の生活
夜間の仕事に就くのであれば、必ず覚悟しなければならないのは昼夜逆転の生活になることです。
人間は夜行性ではありません。
そのため、夜勤が続けば日中しっかり眠ったつもりでも眠りは浅くなり、疲労感が取れないことが多いのです。
ナイトスタッフとして勤務するのは週に数回程度にするなどバランスを考えて働きましょう。
泥酔客の対応がある
ホテルのナイトスタッフは深夜にチェックインするお客様の対応をしますが、お客様が泥酔していることもあり、トラブルが起きやすいので注意が必要です。
また、勤務スタッフの人数が少ないことで、対応に苦慮することがあるということも覚えておくべきでしょう。
接客の機会が少ない
接客が好きな人や、ホテルで接客のスキルをしっかり磨きたい人にとって、接客の機会が少ないことはデメリットと言えます。
ナイトスタッフの仕事ばかりでは、物足りなさを感じるかもしれません。
集中して事務作業ができることや、割増賃金は魅力的でしょう。
しかし、仕事が楽しくなければ長続きはしないですよね。接客が好きな人はやはり、日中のほうが向いているのではないでしょうか。
ホテルのナイトスタッフにはどんな求人がある?
安心・安全を守る役割を持つホテルのナイトスタッフ。接客の機会は少ないものの、やりがいのある仕事です。おもてなしHRに掲載されている求人を、いくつか見ていきましょう。(情報はすべて2022年8月時点のものです。)
北海道にあるホテル
北海道を代表する繁華街にあるホテルでは、ナイトフロントスタッフを募集中です。
1回の勤務につき、労働時間は15時間。まとめて働き、まとめて休む、メリハリのある働き方ができます。研修制度も充実していて、サポート体制も整っているので、未経験者でも安心して働ける環境です。
週2回からの勤務も相談でき、Wワークも可能。ライフスタイルに合わせて、フレキシブルに働きたい方にはおすすめの求人です。
神奈川県にあるホテル
神奈川権威あるシティホテルでは、ナイトフロントスタッフを募集中です。
フロントスタッフとしての業務はもちろん、宿泊プランの作成などにもチャレンジできます。若い世代の管理職も多く、スタッフの意見が尊重される環境づくりにも力を入れています。
今回の募集は契約社員ですが、正社員登用もあり、キャリアアップも目指せます。ホテルスタッフとしてさまざまな経験を積みたいという方に、はおすすめの求人です。
おもてなしHRで転職に成功した先輩のインタビューはこちらからご覧いただけますので、参考にしてくださいね。
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夜勤は、昼夜逆転によって日々疲労感が増すため、辛いイメージを持つ人が多いかもしれませんが、働く回数を調整し生活リズムのバランスを考えて勤めれば、メリットがある仕事です。
ホテルのナイトスタッフにチャレンジしてみたい、興味があるという方は「おもてなしHR」にご相談ください!