2023年最新!宿泊業界の市場規模の現状から過去5年の市場推移を解説

新型コロナウイルス感染症の流行により、2020年以降大きな打撃を受けていた宿泊業界。2023年5月には感染症法上の位置づけが5類に移行されたこともあり、少しずつ旅行需要が回復してきました。今回はホテルや旅館といった宿泊業界の市場規模について、最新の情報を詳しく解説します。また、旅行需要が回復してきたことによって見えてきた宿泊業界の今後の課題についても確認しておきましょう。

目次

    宿泊業界の市場規模の現状は?

    2020年以降しばらくは新型コロナウイルス感染症の影響が強かったため、ホテル・旅館などの宿泊業界は厳しい業績が続いていました。しかし、2022年以降は旅行支援を開始したことにより、徐々に業績が回復し始めます。

     

    2023年5月以降は新型コロナウイルスが感染症法上の位置づけで5類に移行されたこともあって、日本へ観光に訪れる外国人観光客が少しずつ増加している状況です。

     

    なお、日本政府観光局が公表した2023年9月の訪日外国人観光客数は218万4300人でした。この数字は、新型コロナウイルスが拡大する前の2019年同月比の9割を超える数字だそうです。特に韓国や中国、台湾などのアジア地域からの外国人観光客が多いといいます。

     

    出典:旅館・ホテル、「増収」6割に/帝国データバンク

    出典:訪日外客数(2023 年 9 月推計値)/日本政府観光客

    宿泊業界の過去5年の市場規模推移

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    ここ2~3年は新型コロナウイルスの影響を色濃く受けていましたが、コロナ禍以前の宿泊業界の市場規模はどのような傾向にあったのでしょうか。ここでは、過去5年分の市場規模の推移を解説します。

    2018年

    2018年の宿泊業界は、外国人観光客が3000万人を突破したことにより、外国人観光客の旅行消費額が過去10年間で最高の水準となりました。その一方で、国内旅行者は自然災害、天候不順などの影響で、宿泊旅行・日帰り旅行ともに前年の実績を下回っています。

    2019年

    2019年の宿泊業界は、宿泊施設の延べ宿泊者数が5億4324万人を突破し、2010年以降で最高値を記録しています。そのうち、外国人観光客は1億143万人となり、こちらも過去最高を記録しているようです。

    2020年

    2020年の宿泊業界は、新型コロナウイルスの流行で旅行需要が激減。外出自粛や休業要請などが呼びかけられ、外国人観光客がゼロに近い状況となり、宿泊業界の市場規模は大きく低迷します。

    2021年

    2021年の宿泊業界も、2020年同様厳しい状況が続いていました。しかし、密を避けられる地方観光やビジネスでの出張などが増加したことにより、少しずつ旅行需要が回復し始めます。

    2022年

    2022年の宿泊業界は、外出制限の緩和や旅行支援が導入されたことにより、成田空港の国際線を利用した人の人数がコロナ禍前の7割まで回復しました。また、2022年10月から外国人観光客の受け入れを再開したことも、大きな要因となっているようです。

     

    出典:第Ⅰ部 令和4年観光の動向/国土交通省

    宿泊業界の今後の課題とは

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    2023年になり、旅行需要が回復してきた宿泊業界ですが、コロナ禍を経て見えてきた課題もあります。

    人手不足

    特に問題視されている課題が、人手不足です。ホテルや旅館といった宿泊業界は、新型コロナウイルスが流行する以前から人手不足に苦しんでいました。

     

    そんな中、コロナ禍がさらなる追い打ちをかけ、宿泊客が大きく減少。多くのホテルや旅館が従業員を減らし、人件費の削減に乗り出したのです。

     

    その後、徐々に観光業が復活し始めます。しかし、充分な人数の従業員を確保できていないホテルや旅館は多く、客室稼働率を抑えて営業しているところもあるようです。

     

    人手不足を解消させるためには、チェックイン業務をデジタル化させたり、従業員の労働環境を改善させたりするなどの対応が必要となります。

     

    外国人観光客への対応

    外国人観光客が増加している日本ですが、まだまだグローバル化に対応した環境が整っているホテルや旅館はあまり多くありません

     

    今後もさらなる増加が見込まれるインバウンド需要に対応するには、外国語が堪能な従業員を揃えたり、チェックイン業務を多言語対応の端末で自動化させたりするなど、環境の整備をする必要があるでしょう。

    建物の老朽化

    団体旅行需要が多かった1980年代から1990年代にかけて、日本各地の観光地で大型宿泊施設が相次ぎ建設されていました。

     

    しかし、その時期にできた宿泊施設は建設されてからすでに30~40年近い年月が経過しています。そのため、建物の老朽化が大きな問題となっているのです。

     

    施設の設備の老朽化により集客力が低下した結果、廃業施設となってしまうケースも多いといいます。

     

    廃業すると、観光地全体に影響を及ぼす可能性があるため、時代のニーズに合わせた改修・改装工事を検討したほうがいいでしょう。

    宿泊業界の市場規模は徐々に回復!

    コロナ禍による急激な落ち込みから、徐々に回復しつつある宿泊業界。しかしながら、従業員の人手不足だったり、外国人観光客にうまく対応しきれていなかったりするなど、多くの課題が残っています。

     

    宿泊業界で浮き彫りになった課題を解決するためには、人材確保に努めつつ、近年のニーズに沿った宿泊施設にリニューアルするなどの対策を講じることが大切です。

     

    もし、ホテルや旅館などの宿泊業界で働きたいという方がいらっしゃいましたら、おもてなしHRにご相談ください。

     

    宿泊業界には、フロントスタッフや客室係、リネンスタッフなどさまざまな仕事があります。自分の得意分野や経験を活かせる仕事が見つかるかもしれないので、お気軽にお問い合わせください。
     

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