ホテル業界とは?販売方法・収益構造などの基本を紹介

ホテル業界を目指している方にとって重要といえる業界研究。仕事内容や、働き方については知っていても、販売の仕組みや経営方式については詳しくないということもあるかもしれません。すでにホテルスタッフとして働いていても、知らずにいることもありそうです。ホテル業界の基本について紹介しますので、参考にしてくださいね。

目次

    ホテル業界とは

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    ホテル業界とは、ホテル利用者に対して宿泊する部屋の提供や、ホテル内にあるレストランや結婚式場など各種サービスを提供する業界のことを言います。

     

    サービスやおもてなし、仕事内容が注目されることは多くありますが、業界について詳しく知っているという方は少ないかもしれません。

     

    就職や転職には、業界の研究も重要です。ホテル業界の基本について見てみましょう。

     

    ホテル業界の仕組み

    iStock.com/DEVASHISH_RAWAT

     

    まずは、ホテル業界の仕組みについてです。販売構造と収益構造の基本を紹介します。

     

    2つの販売方法

    ホテル業界の仕組みは、自社サイトなどで行われる直接販売と、旅行会社や旅行代理店、あるいは旅行予約サイトを通じた委託販売の2種類があります。

     

    スマートフォンなどの普及から、近年ではどちらの方法でもインターネットを介した販売が主流となっています。

     

    3つ収益構造

    ホテルの収益構造は、一般的に宿泊部門、料飲部門、宴会部門の3つで構成されています。

     

    ・宿泊部門

    宿泊部門はホテルの収益でいちばん大きな割合を占める部門です。

     

    宿泊料が主な収入で、人件費や消耗品費などが経費になります。なかでも人件費が多くの割合を占めています。

     

    収益を得るためには、新規顧客とリピーター客の獲得で高稼働率を保つことが必要です。

     

    ・料飲部門

    ホテルにあるレストランやバーを運営するのが料飲部門です。

     

    ホテルのレストランやバーは多くの場合、宿泊者以外でも利用することが可能です。

     

    料理の品質に力をいれるほど顧客満足度が高くなりやすく、リピーターや口コミでの高い評価を獲得しやすいのが特徴です。

     

    しかし、料理の品質を上げると、スタッフの人件費や食材費が高くなるため、コスト管理が非常に重要な部門です。

     

    ・宴会

    会場の貸し出しや料理の提供を行うのが宴会部門です。

     

    客数によっては、1度に大きな売上を上げる場合も多く、宴会場の数や規模によっては売上の半分以上を占める場合もあります。

     

    参加人数やスケジュールの把握がしやすく、最適な人員配置と飲食の供給が可能な点から、ロスが少ないことも特徴です。

     

    ホテル業界の経営方式

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    ひとくちにホテル経営といっても、経営方式は様々です。ホテルを経営するには、主に以下のような方式があります。

     

    所有直営方式

    ホテルの経営者が土地と建物を所有し、ホテルの運営も行うのが、所有直営方式です。

     

    ホテル経営としてはスタンダードなもので、個人事業主がホテル経営をする場合も、この方式を採用することが多くあります。

     

    固定資産を保有することだけでなく、知名度や社会的信用が獲得できるのが特徴です。

     

    管理運営受託方式

    管理運営受託(委託)方式は、経営者がホテルの所有者でありながら、運営を外部のホテル会社に委託する方式です。

     

    ホテルの経営会社を所有者と運営会社が共同で設立し、運営会社がホテルの運営をするタイプの方式も含まれます。

     

    個人事業主がホテルの経営者である場合は、ホテルの運営を外部業者に委託できるので、負担が軽減できます。

     

    リース方式

    リース方式は、ホテルを運営者に土地や建物を貸し出して収益を得る経営方式のことです。

     

    ホテルの所有者が経営者である点は「所有直営方式」や「管理運営受託方式」と同じですが、経営者は運営を行わずとも、賃貸収入(リース料)が得られます。

     

    経営者の運営負担を軽減できるほか、賃貸収入として長期的に収益が安定するのも特徴です。

     

    フランチャイズ方式

    フランチャイズ方式は、フランチャイズを展開している有名企業とホテル経営者がフランチャイズ契約を結ぶ方式です。

     

    フランチャイズ料などを支払う必要はありますが、ホテル経営のノウハウを得たり、フランチャイズの知名度を利用したりできるので、比較的早くから収益化できるのがメリットです。

     

    ホテル業界のこれから

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    近年、日本を訪れる外国人旅行客は年々増加してきています。2025年の大阪・関西万博を控え、ホテル開業ラッシュも続いています。ホテル業界のこれからを考えてみましょう。

     

    ニーズの多様化

    ホテルのニーズは、時代によって変化してきました。

     

    個人旅行の増加や女性客の拡大、インバウンドの増加などにより、ホテルへのニーズは変化し続けています。

     

    ホステルなどの簡易宿泊所の利用や民泊の利用拡大など、従来型のホテル以外にも低価格で利用できる利便性の高い宿泊施設も増加しています。

     

    単なる宿泊施設としてだけでなく、体験を提供するホテルや、地域の特徴を活かした新しいサービスを提供するホテルの需要も高まっています。

     

    宿泊形態の多様化は時代とともに進んでいます。ニーズに合った施設づくりやサービスの提供は不可欠でしょう。

     

    ICTやIoTの導入

    現在のホテル管理・運営・経営には数々のITが活用されています。

     

    スタッフの負担軽減や人件費削減にも効果があるため、導入するホテルは多くなるでしょう。

     

    ホテル内のさまざまな機器やシステムをIoT化することで、宿泊客のスマートフォンと連携させてチェックインや決済を無人化したり、スマートフォンを使ってルームキーや客室内の機器が操作できたりと、サービスの提供がスムーズに行われます。

     

    ロボットの活用によるお客様の案内や業務代行、荷物の運搬管理などを取り入れることで、集客につなげているホテルもあります。

     

    人材不足が課題になることも多いホテル業界ですが、ICTやIoTの導入で、質の高いサービスを提供し続けるための工夫が重要になりそうです。

     

    ホテル業界を目指すならおもてなしHR

    kapinon- stock.adobe.com

     

    ホテル業界の基本について紹介しました。

     

    転職成功のためには、業界研究が欠かせません。転職先となるホテルによっては、特徴が異なることもあります。

     

    転職に必要な情報をアドバイスすることもできますので、ホテル業界への転職を目指している方は「おもてなしHR」にご相談くださいね。

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