自治体がワーケーション誘致に積極的なのはなぜ?

働き方改革が求められる昨今、ワーケーションという働き方に注目が集まっています。休暇を過ごすとリゾート地で仕事をするという働き方であることから、新しい旅のスタイルとも呼ばれています。豊富な観光資源を持つ自治体では、ワーケーション誘致に積極的です。自治体がワーケーションの誘致に取り組む理由やメリットについてご紹介します。

目次

    自治体がワーケーションの誘致に取り組む理由

    iStock.comIvan-Pantic

     

    休暇を過ごしながら働く「ワーケーション」という働き方。休暇取得率の向上や生産性の向上など多くのメリットがあることから、新しい働き方として導入する企業も増えてきています。

     

    休暇を過ごす場所には特に指定はありませんが、仕事に支障がない環境が整えられている必要があります。企業が独自に施設を持つケースもありますが、費用面では大きな負担があるのが現実です。

     

    そこで、観光地として人気がある自治体ではワーケーションの誘致に積極的に取り組むケースが増えています。Wi-Fi環境のあるワーキングスペースやホテル・旅館を用意することで企業との連携を進め、ワーケーションを受け入れながら観光客の増加を目指すためです。

     

    新型コロナの影響で、観光地の多くが旅行客の減少に頭を抱えています。苦境の中にいる地方に人を呼び込むことで経済的な効果が見込めたり、人口増加に期待できたり。ワーケーションには地方自治体にもメリットのある働き方なのです。

     

    ワーケーション自治体協議会とは

    iStock.comSatoshi-K

     

    2019年には、ワーケーション自治体協議会が誕生しました。ワーケーションの推進に努める自治体が集まり、自治体と企業のマッチングやコミュニケーションを図ることを目的として活動しています。和歌山県と長野県の声掛けからスタートし、2022年には203もの自治体が会員になっています。

     

    自治体同士の情報交換や、企業に向けたワーケーション体験会・ワーケーション施設の紹介など、ワーケーション誘致向に向けたイベントも開催しています。

     

    ワーケーションを誘致する自治体の事例

    iStock.comHakase_

     

    ワーケーションの誘致を進める自治体の事例をご紹介します。

     

    長崎県

     

    海や山などの美しい自然環境や世界遺産など、豊富な観光資源を持つ長崎県では、リモートワークin長崎プロジェクトを実施しています。地域の人との交流を楽しめたり、親子で島暮らしが体験できたり、体験プログラムも豊富です。

     

    参考:ながさき移住ナビ

    三重県

     

    三重県では首都圏を対象にしたワーケーション誘致に積極的。オンラインセミナーや動画配信を活用したPR活動や、企業とのマッチングサイトが開設されています。温泉地やキャンプ場にもワーケーションに適した環境が整えられ、家族で楽しむ工夫もされています。

     

    参考:TOCOWAKA

    東京都新島村

     

    東京から南へ約160kmにある、サーフィンとくさやが有名な新島村。美しい海岸線や山々などの素晴らしいロケーションを持つ新島らしさを生かした、古民家風のコワーキングスペースを開設しています。

     

    参考:新島村商工会

    ワーケーション誘致による自治体へのメリット

    iStock.comYue_

     

    ワーケーションでの利用者が増えると、自治体にはどのようなメリットがあるのかご紹介します。

     

    地域活性化につながる

     

    ワーケーションで利用客が増加すれば、地方経済への効果が期待できます。休暇を過ごす場所となれば、数日間の滞在を見込むことが可能です。宿泊施設ばかりではなく、飲食店や商業施設の利用、家族連れで休暇を過ごすのであればレジャー施設の利用もあるでしょう。

     

    企業と連携することができれば継続的な利用も期待できるため、雇用の継続や新たな雇用にもつながります。

     

    移住者の誘致にもなる

     

    自治体が提案するワーケーションには、地方の魅力が伝わる工夫がされています。休暇を過ごしながら地元の暮らしを知ってもらうことが、移住者の誘致にもつながっています。実際にワーケーションをきっかけに移住を決めた人もいるようです。

     

    移住先での働き方というのは、移住者にとっては重要な課題です。働くことが具体的にイメージできるワーケーションでは、移住のイメージもつきやすいのかもしれません。

     

    ワーケーション参加による働く人へのメリット

    iStock.comJovan-Geber

     

    ワーケーションに参加すると、働く人にはどのようなメリットがあるのかご紹介します。

     

    休暇が取得しやすくなる

     

    企業で勤めながら長期休暇を取得するというのは、なかなかハードルが高いことがあります。長期間不在にすることで迷惑をかけてしまわないか、休暇から戻った後に仕事が山積みになったりしないか、懸念材料も多いもの。罪悪感を感じる方もいるかもしれません。

     

    ワーケーションであれば、短時間でも休暇中に仕事をする時間が確保できます。休暇を取ることを躊躇する気持ちも薄れるのではないでしょうか。

     

    メールの確認ができたり、社内と連絡を取り合う時間があるだけでも、不安は解消されるでしょう。最低限の業務に携わることができるだけでも、休暇の過ごし方に余裕がうまれます。

     

    新しい出会いにつながる

     

    ワーケーションで滞在するいつもとは違う土地には、必ず新しい出会いがあります。自然、食、人など、いつもとは違う環境に身を置くことで、たくさんの出会いの場に遭遇します。

     

    ワーケーションで利用される施設には、各地から人が集まります。コワーキングスペースなどで仕事をしながら、普段出会うことのない職種の人と知り合うことも。

     

    実際に、ワーケーションでの出会いがあったことで新たなプロジェクトが発足したり、アイディアがうまれたりということもあるようです。

     

    ワーケーションで自分らしい働き方と休み方を実現しよう

    iStock.comshow9991

     

    ワーケーションを誘致している自治体では、休暇を楽しみながら地域を知ることができるプログラムが多く用意されています。誘致に積極的な自治体は観光資源も豊富で、旅行先としても魅力的な土地ばかり。訪れてみたいと思いながらも、休みを取ることができずにいた方にとっては、ワーケーションを利用してみるのも良いかもしれません。

     

    普段とは違う環境での仕事は、リフレッシュにもなるでしょう。働き方を見つめ直す良い機会にもなりますね。休暇を楽しみながら働くことができるワーケーション。新しい出会いが加わることで、新しい自分の発見にもつながりそうです。

     

    ご入力いただいたメールアドレスに資料をお送りいたします。

    必須企業名

    ご担当者様名を入力してください

    必須ご担当者様名

    ご担当者様名を入力してください

    必須メールアドレス

    メールアドレスを入力してください

    必須電話番号

    電話番号を入力してください

    資料請求のお申し込みを受け付けました

    資料請求をお申し込みいただきありがとうございました。
    入力いただいたアドレスにメールをお送りいたしましたので、ご確認ください。

    万が一メールが届かない場合は、info@omotenashi.workまでお問い合わせいただきますようお願いいたします。

    ページ上部へ戻る

    ホテル・旅館様 限定

    宿泊業採用ノウハウ
    毎週お届け

    競合他社の最新動向や、オススメ求職者の情報などをお届けします!

      利用規約 / 個人情報取扱いに同意の上ご利用下さい

      メルマガ登録を受け付けました

      おもてなしHR・宿泊施設様向けメルマガにご登録いただきありがとうございました。 万が一メールが届かない場合は、info@omotenashi.workまでお問い合わせください。