中小企業・ベンチャー企業が経営するホテルで働く魅力とデメリット

宿泊業界への就職・転職市場で目立つのは、大手企業が経営する全国チェーンのホテルや有名な高級ホテルです。安定して働けるイメージが人気の理由ですが、中小企業・ベンチャー企業が経営するホテルにはどのような魅力があるのでしょうか。大手企業のホテルとの違いや仕事の面白み、そして覚悟が必要なポイントをまとめました。

目次

    中小企業・ベンチャー企業が経営するホテル

    ビジネスプラン

    iStock.com/SARINYAPINNGAM

     

    中小企業やベンチャー企業が経営するホテルは、大手企業のホテルとどのような違いがあるのでしょうか。

     

    中小企業・ベンチャー企業ならではの面白さや、入社を考える上で把握しておきたデメリットを見ていきましょう。

    中小企業・ベンチャー企業の定義とは?

    中小企業・ベンチャー企業という言葉は良く耳にしますよね。しかし、何をもって中小企業・ベンチャー企業とするのかについては知らない人が多いのではないでしょうか。

     

    まずは中小企業・ベンチャー企業の定義について説明します。

    中小企業の定義

    中小企業の定義は、業種によって異なります。ホテルなどのサービス業の場合は、資本金の総額または出資の総額が5000万円以下、または常時使用する従業員の数が1000人以下の企業が該当します。

     

    家族経営の旅館や、チェーン展開していないホテルなどが中小企業のホテルと言えるでしょう。

    ベンチャー企業の定義

    ベンチャーという言葉には、「企業として新しい事業に取り組む」という意味があります。

     

    ベンチャー企業には明確な定義はありませんが、言葉のイメージから「設立から5年以内の新しい領域のビジネスを手がけている企業」を指すことが多いようです。

    中小企業・ベンチャーホテルのホテルで働く面白さ

    中小企業やベンチャー企業のホテルで働くことには、自らが主体となって動く楽しみがあります。大手ホテルとは一味違う、中小・ベンチャーならではの魅力を紹介します。

    隙間産業の開拓

    ベンチャー企業に多いのは、隙間市場の開拓です。今ではポピュラーなカプセルホテルやペット同伴で宿泊できるホテル、キッチン付きのアパートメントホテルなども、もともとは隙間産業として始まったものでした。

     

    アイディア次第で次のスタンダードを生み出せる可能性があることが、ベンチャー企業の強みなのです。パイオニア精神を持つ人、マニアックな知識を蓄えている人は、ベンチャー企業で本領を発揮できるはずです。

    現場の裁量が大きい

    中小企業やベンチャー企業は、大手チェーンホテルよりも現場の裁量が大きい特長があります。

     

    従業員ひとりひとりのアイディアが反映されやすく、方針の決定が早いため、フットワーク軽く動き回れることでしょう。

    出世競争のライバルが少ない

    中小企業・ベンチャー企業は少数精鋭の組織です。もちろん楽な世界ではありませんが、ライバルが何百人も居るような大手企業よりは出世のチャンスが大きい可能性があります。

     

    また、社員数が少ないことによって、ひとりひとりが「オンリーワン」の存在になれる点も魅力です。「このホテルには絶対に自分が必要だ」という誇りを持ち、充実した日々を送れるのではないでしょうか。

    柔軟な対応がしやすい

    株式市場に上場している大企業は、会社の方針を変えたりするのに株主の賛同が必要で、すぐに方向転換したいと思ってもできないことが多々あります。その点、中小・ベンチャー企業はフットワークが軽いことが特長。

     

    新型コロナウイルスの感染状況によって日々適切な対応が変わる今、中小・ベンチャー企業のホテルは強みをいかせるのではないでしょうか。

     

    その時々の世相や流行を即座に反映したプランやオプションツアーを展開しやすい点もメリットです。

    高いスキルが身に付きやすい

    現場の裁量が大きいほど任される仕事は多岐に渡り、責任が重くなります。

     

    大手ホテルならマニュアルがある業務でも、中小企業・ベンチャー企業のホテルでは、その都度臨機応変に対応しなければならないこともあるでしょう。苦労は多いかもしれませんが、その分ホテルマンとして成長できるはずです。

     

    また、上層部が現場の仕事をしていたり、ひとりひとりの取り組み方が企業の将来を左右する環境にあるため、経営者の視点でホテル全体を見る力が付きます。

     

    なお、以下の記事では弊社のキャリアアドバイザーがホテルへの転職に役立つ情報を紹介しています。ぜひ併せてご参照ください。

    中小企業・ベンチャー企業のホテルで働くデメリット

    列ができるフロント

    iStock.com/mediaphotos

     

    中小企業・ベンチャー企業のホテルで働くことには、中小企業・ベンチャー企業であるが故のデメリットもあります。

     

    すべての中小企業・ベンチャー企業に当てはまるわけではありませんが、就業を考えるなら以下の傾向が強いことは理解しておきましょう。

    福利厚生や制度がいまひとつ

    ホテル業界は給与がそう高くない代わりに、福利厚生が充実した企業が多いと言われています。

     

    しかし、中小企業やベンチャー企業のホテルの場合は、手厚い福利厚生を設けるだけの資力が無い・創立から日が浅く制度が整っていないといったことが考えられます。

     

    大手企業のホテルに比べると、福利厚生は見劣りするかもしれません。

    将来が不透明

    新しい分野のビジネスや、細々と経営を続けている企業は、この先何十年も事業を継続できるかどうかは分かりません。

     

    アイディア次第で大発展を遂げる可能性がある一方、リストラや倒産のリスクは大手企業のホテルよりも高いでしょう。

    景気に左右されやすい

    ホテルなどの観光産業は景気に大きく左右される業界です。

     

    大手ホテルはホテル以外にも事業を展開してたり、全国にいくつも支店があったりするため、不景気などで一部の事業や支店が赤字になっても立て直せるでしょう。

     

    中小企業やベンチャー企業のホテルはそこが弱く、日本全体の景気に一喜一憂しながら働くことになるかもしれません。

    人手不足になりがち

    あまり名前を知られていない企業は、求人を出しても応募者が集まりにくいものです。ホテル業界全体が人手不足に悩んでいる中、中小企業・ベンチャー企業のホテルは輪を掛けて深刻な状況に陥る可能性があります。

     

    人手が足りなければ必然的に、ひとり当たりの業務量が多くなります。体力勝負の仕事であることを覚悟してください。

    人間関係に気を使う

    ホテルで働く人の中には、濃密な人間関係に悩む人が多いと言われています。従業員数の少ない中小企業・ベンチャー企業のホテルでは、なおさらその傾向が強くなります。

     

    また、社長がお気に入りかどうかなど、仕事の評価が人間関係に左右され、公平な評価を受けられないケースも考えられます。

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