調理師免許を取るための実務経験とは?認められる施設や業務内容を解説!

調理師免許の取り方のひとつに、2年以上の実務経験を積む方法があります。学費が掛からず、働きながら免許取得を目指せる方法ですが、食に携わる仕事なら何でも実務経験として認められるわけではないので要注意。調理師免許受験のための実務経験として認めらえる施設や仕事内容、調理業務従事証明書の準備方法などについて見ていきましょう。

目次

    調理師免許の受験が認められる「実務経験」とは

    中華料理

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    調理師免許は調理師法に基づいた国家資格で、取得のための道筋は2通り。各都道府県が指定している調理師学校に入学し、卒業と同時に免許申請する方法と、2年以上の実務経験を積んでから調理師試験を受けて合格する方法とがあります(いずれも中卒以上の学歴が必要)。

     

    実務経験を積んでからの受験は学費も掛からず、お金を稼ぎながら調理師免許を目指せるので合理的と言えるでしょう。しかし、食に携わる仕事であれば何でも実務経験として認められるわけではないので、注意が必要です。

     

    調理師免許受験のための実務経験として認められる仕事・認められない仕事を詳しく見ていきましょう!

    調理師免許の受験:実務経験として認められる仕事の例

    魚の調理

    Nyan-TA – stock.adobe.com

     

    調理師免許の取得を目指して飲食業界で働く際には、実務経験として認められる仕事を選ばなければなりません。どのような仕事であれば認められるのか、把握しましょう。

    労働条件

    「調理師免許を目指すなら正社員になればダメなのでは?」と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、パートやアルバイトでも要件を満たせば、実務経験として認められます。

     

    その要件とは、週4日以上かつ1日6時間以上の勤務をしていること。また、雇用形態に関わらず実務経験が必要な期間は2年間ですが、勤務先で1カ月以上の長期休暇がある場合はその期間を除いて計算します。

     

    異なる期間に2カ所以上の施設で調理業務に従事した場合は、期間を合算できます。

    施設・仕事内容

    調理師免許の実務経験として認められるには、勤務先の施設や仕事内容といった条件も満たす必要があります。実務経験としてカウントできる施設・仕事内容は次の通り。

     

    【飲食店】

     

    調理業務

     

    【魚介類販売店】

     

    調理業務(魚の内臓を取り出したり、捌いたりする業務が調理に該当)

     

    【惣菜の製造】

     

    スーパーマーケットや惣菜店・弁当店などでの惣菜製造

     

    【給食施設】

     

    学校・病院・寮などでの調理業務(1日20食以上あるいは50食以上の給食を継続して調理・提供する施設)

    調理師免許の受験:実務経験として認められない仕事の例

    調理に携わる仕事であっても、調理師免許受験の実務経験としては認められない業務もあります。

     

    以下のような施設や業務内容では受験資格を得られないので注意してくださいね。

     

    • ・食肉処理、食品製造
    • ・簡易的な調理業務(既製品を温めたり、盛り付けたりして提供すること)
    • ・ウエイター、ウエイトレスや食器洗浄など調理に携わらない仕事
    • ・栄養士、保育士、ヘルパーなどの職種で採用された仕事
    • ・調理実習の指導
    • ・会社や研究所での食品開発業務
    • ・食品衛生法による営業許可を受けていない飲食店での勤務(学校、病院、寮などの給食施設の場合は認められる)
    • ・菓子製造業または喫茶店の営業許可のみで営業している施設での勤務
    • ・飲食店営業許可を受けた施設でも主にケーキ、デザート類、パンの製造に従事している場合
    • ・食肉製品や魚肉ねり製品、豆腐の製造業での業務
    • ・営業許可を受けていない飲食店(学校などの給食施設は除く)
    • ・外国の飲食店
    • ・高校在学中に従事した仕事(定時制・通信制の場合は認められる)

    調理師免許の受験:実務経験を証明するには?

    受験資格として認められる実務経験を積んだら、それを証明しなければなりません。調理師試験の受験を申し込む際には「調理業務従事証明書」の提出が必要ですが、誰に何を書いてもらうものなのでしょうか。

     

    調理業務従事証明書について、詳しく見ていきましょう。

    調理業務従事証明書の入手方法

    まずは調理業務従事証明書を入手しなければなりません。入手方法は都道府県によって異なり、PDFで配布してたり、受験に関する種類に同封されていたりする模様。

     

    岩手県の場合は、受験申込書等と併せて配布するとともに、PDFのダウンロードも可能です。受験の申込みをする前に準備しておけば、精神的な余裕を持って臨めるのではないでしょうか。

    書いてもらう内容

    調理業務従事証明書は、項目ごとに記入欄が設けられています。記入例も配布されているので、そちらに沿って欄を埋めてもらえばOK。

     

    具体的には、以下のような項目を記入する欄があります。

     

    • ・勤務施設名
    • ・施設の種類
    • ・許可、開設年月日
    • ・調理業務の内容
    • ・証明者の情報

    書いてもらうべき相手

    調理業務従事証明書は、実務経験を積んだ職場の代表者に書いてもらいます。受験者が自分で書いたり、内容を修正したりすることはできないので注意してくださいね。

     

    ただし、実務経験を積んだ職場の代表者が2親等以内の血縁者だったり、廃業していたりする場合は第三者(同業種の施設長または調理師協会・飲食店組合などの所属団体の長)による証明が必要。証明できる第三者がいない場合は、実務経験を積み直さなければなりません。

    複数の施設で実務経験を積んだ場合

    前述の通り、異なる期間に2カ所以上の施設で調理業務に従事した場合は、期間を合算できます。それを証明するためには、従事していた施設ごとに調理業務従事証明書を書いてもらえばOK。

     

    未記入の用紙はコピーも可能ということなので、それぞれの職場の代表者に記入を依頼しましょう!

     

    参考:

    調理師免許試験の実務経験について/公益社団法人 調理技術技能センター

    調理業従事証明書について/岩手県ホームページ

    調理師免許の取得を目指して働くなら

    ホテルの料理

    toyechkina – stock.adobe.com

     

    調理師免許の取得を目指して実務経験を積むのであれば、ホテルや旅館もおすすめの職場です。規模の大きな宿泊施設では、免許取得後も、一流の料理人を目指せる環境が整っていることがあります。長期的なキャリアプランもふまえて、ぜひ検討してくださいね!

     

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