ゴルフツーリズムとは?詳しい概要や地域に与える影響などを解説

ゴルフツーリズムとは、ゴルフを楽しむことを目的とした旅行スタイルのことです。主に外国人観光客が取り入れているようです。今回はそんなゴルフツーリズムの概要に加え、ゴルフツーリズムが地域に与える影響などを詳しく解説します。インバウンド対策のひとつとしてゴルフツーリズムを取り入れようとお考えの宿泊業関係者の方は、参考にしてくださいね。

目次

    ゴルフツーリズムとは?

    そもそもゴルフツーリズムとは、ゴルフをすることを目的にした旅行客が観光なども一緒に楽しむ旅行スタイルのことをいいます。

     

    ゴルフ業界の情報専門誌が調査した情報によると、2023年4月時点、日本国内で営業中のゴルフ場は2133コースもあるそうです。

     

    この数は世界と比較してもかなり多い部類に入るようで、アメリカとカナダに次いで3番目なのだとか。

     

    このように日本にたくさんあるゴルフ場を観光資源として活用し、外国人観光客を増やすインバウンド対策に有効なゴルフツーリズムは、現在注目を集めている旅行スタイルのひとつなのです。

     

    出典:全国営業中ゴルフ場数は2133コースで、ピーク時より223コース減少/関東ゴルフ会員権取引業協同組合加盟

    日本と世界のゴルフ人口

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    ゴルフ場の数が多い日本ですが、現在国内のゴルフ人口は年々減少しているといいます。その原因は、ゴルフコースの減少とプレー人口の高齢化になのだそう。

     

    最も多かった2000年のゴルフ人口は1390万人でしたが、2021年には570万人と、半分以下に減少しています。また、若い世代でゴルフを楽しむ人たちの割合が低いことも、ゴルフ人口を減少させる原因となっているようです。

     

    日本がゴルフ人口の減少をたどる一方で、世界のゴルフ人口は増えています。イギリスのゴルフ協会によると、2021年の世界のゴルフ人口は過去最大の6660万人を記録したと発表しました。

     

    コロナ禍真っ只中であった2020年以降、密を避けられるスポーツとして注目され、ゴルフを始めたプレーヤーが増えたことが影響しているようです。

     

    出典:ゴルフ産業の現状とその可能性/経済産業省

    参考資料:コロナ禍で世界のゴルフ人口が過去最高の6660万人に! R&Aが発表/myゴルフダイジェスト

    日本のゴルフ市場を活性化させたい!ゴルフツーリズムで集客するには

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    世界的にゴルフ人口が増えている今、国内のゴルフ市場を活性化させるために有効なのが外国人観光客を対象にしたゴルフツーリズムです。

     

    外国人観光客に向けてゴルフツーリズムを推進することは、ゴルフ人口の減少を食い止める以外にも、ゴルフ場がある地方の活性化させることにも効果が期待できます。

     

    ゴルフツーリズムは、単純にスポーツをプレーするだけの旅行ではありません。周辺の観光も楽しむことができるため、ゴルフ場周辺の観光施設の消費拡大や長期的な滞在なども期待できます。

    アジアからの利用客にアプローチ

    日本ゴルフ場経営者協会が調査した「ゴルフ場のインバウンド意識調査第2弾」によると、ゴルフツーリズムに訪れる外国人観光客は、韓国や台湾、中国などのアジアからの訪日観光客が多いそうです。

     

    特に韓国や中国においては、ゴルフ人口に対して国内にゴルフ場が少ないなどの理由が影響しているといいます。

    各地域の特性を活かして集客をすることが大切

    今後も安定してゴルフ場に集客をするためには、地域の特性を活かしたゴルフ場でゴルフツーリズムを展開させることが大切です。実際にゴルフツーリズムのタイプは、以下の2種類に分類されます。

    • デスティネーションツアー型:ゴルフが旅行の主な目的であるツアー
    • オプションツアー型:観光がメインで、オプションとしてゴルフをするツアー

    デスティネーションツアー型であればリゾート地の特性を持つ地域のゴルフ場が、オプションツアー型であれば都市部近郊の地域のゴルフ場が適しているでしょう。

     

    出典:ゴルフ場のインバウンド意識調査第2弾/日本ゴルフ場経営者協会

    参考資料:日本のインバウンド・ゴルフツーリズムを成功に導く戦略(試論)/NRI

    自治体によるゴルフツーリズムの取り組み事例を紹介

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    日本にあるいくつかの自治体では、ゴルフツーリズムに積極的に取り組んでいるところがあるようです。ここでは、自治体によるゴルフツーリズムの取り組み事例を紹介します。

    群馬県

    群馬県のみなかみ町には、ゴルフ場が隣接したホテルがあります。そのため、ゴルフを満喫できるお得な1泊2日の宿泊パックをいくつか用意しているようです。

     

    宿泊日当日のみゴルフができるプランは、ゴルフを1ラウンド楽しめ、2食分の食事がついています。一方、宿泊日当日および翌日もゴルフができるプランでは、それぞれの日程で1ラウンドずつ楽しむことができ、好きなコースを選ぶことも可能。こちらも2食分の食事つきです。

     

    また、どちらの宿泊パックもゴルフコースの使用料であるグリーンフィー、コースを周るときのカートの使用料であるカートフィー込みの料金となっています。

    宮崎県

    宮崎県では、プロゴルフツアートーナメントが開催される名門コースが県内に3つあります。世界のトッププロゴルファーたちがプレイしたコースで、ゴルフを楽しむことが可能です。

     

    日本トップレベルの日照時間および快晴日数を誇り、一年を通して温暖な気候に恵まれています。このような環境の良さをアピールするWebサイトを作るなどして、ゴルフツーリズムの魅力をアピールしています。

    広島県東広島市

    広島県東広島市では、県内で最もゴルフ場が集積しているという強みを活かして、ゴルフツーリズムを推進しています。

     

    ゴルフツーリズムの魅力を発信するため、実際にゴルファーとして活躍する女性選手が広島のゴルフと観光を紹介するテレビ番組を放送するなどしていました。放送では、ゴルフの楽しみ方や実践的なテクニックも紹介してもらえるようです。

    北海道安平町

    北海道安平町では、ゴルフツーリズム事業として2023年の8月に町内の温泉、道の駅、ゴルフ場を満喫できるプランを実施しました。

     

    温泉には軽食コーナー、道の駅には縁日を用意し、町内のゴルフ場はこのときだけ特別に無料開放。クラブも貸し出しし、気軽にゴルフに挑戦できる環境を整えていました。

     

    小さなお子さんが楽しめるスナッグゴルフも開催したため、家族全員で楽しめるイベントとなったようです。

     

    参考資料:ル・ペタウ&ぬくもりの湯&道の駅あびら 満喫プラン/安平町

    ゴルフツーリズムを利用して集客を成功させよう

    ゴルフと観光を組み合わせた旅行のゴルフツーリズムは、インバウンド対策のひとつとしても注目されている事業です。ゴルフ業界だけでなく、周辺の観光施設や宿泊施設への消費拡大にも効果が期待されています

     

    最近では、自治体が率先して取り組んでいることも多いので、自治体とゴルフ場、周辺の地域企業で協力して地域経済の活性化に取り組んでみてもよいのではないでしょうか。

     

     

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